2021夏、9日間

 2020年、2021年と立て続けに中止になってしまった「ジャニーズ銀座」、きっと想像も出来ないくらいの悔しさを抱いて22人で挑んだであろう今回の「サマステライブ THE FUTURE」は、本当に最高だった。息が詰まるようなニュースで溢れ、外出するにも人目を忍ばないといけない現実とはまるで異世界だった。本人たちが意図的にそのようなメッセージ性を込めたのか、はたまたこちらの深読みなのか、どちらにせよメンバーの大半が10代の彼らが作り上げたステージからは”アツさ”が強烈に伝わってきた。

 初のオリジナル曲「太陽の笑顔」から始まり「SEVEN COLORS」、「Summer 上々!!」、「Ho! サマー」、「HEY WHAT’S UP?」で夏らしさとそれぞれのグループらしさ全開。数えきれないほど披露してきた「お祭り忍者」をこの盛り上がったタイミングで入れてくる構成も凄い好きだった。5.8.9の括りだけでなく、全員で披露する曲やシャッフルコーナー、バンドコーナーと魅力をたっぷりと詰め込んで今できることを全部やってやるという意気込みが2年のブランクを通してさらに強く感じた。

 一つのテーマだと話していた「僕らの成長した姿を見ていただきたい」という発言。兄組にとっては十八番の「3秒笑って」「勇気100%」で成長した姿をここまで贅沢に、かつ分かりやすく見せてくれる大胆さがジャニーズ歴10年選手がいる少年忍者流石!(長)の一言だった。

 シャッフルコーナーでは、以前少クラで披露したRemedyから初披露のDouble Upまでどこか懐かしい組み合わせが至る所にちりばめられていて、22人という数の強さとそれぞれが確かに歩んできた歴史が存在していた。バンドコーナーは歌を得意とするメンバーと楽器を得意とするメンバーの個性にフューチャーしていて見どころがたくさん。

 何よりも、来てくれた人を盛り上げようとしてペンライトを同じように振ってみたり、大声で煽ってくれたり、一人が中央でブレイクダンスをしていたら残りのメンバーが声を揃えて名前を呼んだり、会場の一体感を感じることが本当に多くて心が温まった。数年前はあんなに小さかった子たちが、ここまで会場の心を掴んでいるという事実に泣きそうになった。

 

 内村颯太くんがDance Squareの対談で明かしてくれた「Bonnie Butterfly」の話。

ジャニーさんに「YOUもソロ曲やりなよ」って言われたことがあったんだけど、皇輝も同じだったみたいで。そんなふたりがジャニーさんの喜んでくれそうなものを目指した感じかな。

昔はよく一緒に活動していた”こきそた”、ジャニーさんの言葉をきっかけにまた二人のパフォーマンスが見れて本当に良かった。白と黒のジャケット、一瞬腕を掴んだと思えば背中合わせになる振り付け、二人でセンターを張っていた2019年を一瞬見れた気がして胸がいっぱいになった。

颯太くんは、ジャニーさんにソロ曲やりなよって言ってもらった話を昔もしていた。

今年のサマステのリハ中に、「ソロ曲やったほうがいいよ」って声をかけてくれたんだよね。自分で曲を作って、それを振りつけ師さんに聞いてもらいなさいって言うんだけど、これまで曲作りなんてしたことないから、結局実現できなかったなー。

確実に成長していて、18歳の内村颯太くんにますます目が離せなくなった。

 初披露だった「狼青年」は、8/14昼に突然現れた。檜山光成、内村颯太、深田竜生、元木湧、安嶋秀生っていう選抜が”ガチ”すぎて怖かった。湧くんはいつも目をギラギラさせてパフォーマンスしている印象だったけど、この曲だけは全員の目がギラギラしていたように感じた。貪欲にどこまでも求める5人が強くてかっこよかった。

 一番メッセージ性を感じたのが、8人で披露した「花言葉」。お花を持って踊って、一公演ずつ交代でメンバーが花言葉を言ってくれる。毎回花言葉と一緒に短いメッセージもくれて、ファンに何かを伝えたいという強い意志を感じた。可愛く綺麗に魅せてくれるアイドルっぽい曲だったのも相まって、キラキラして眩しかった。世間がどんな状況だろうと、ステージに立って変わらずアイドルをしてくれている彼らに頭が上がらなかった。

  

 コロナ禍でエンタメへの風当たりが強くなった未曾有の時代、ありとあらゆるものが必要・不必要で括られ判断されるようになった。そんななかで幕を開けた「サマステライブ THE FUTURE」、私はたくさんの元気と勇気と生きる活力を彼らにプレゼントしてもらった。アイドルという世界で生きている彼らと直接会えるコンサートは、特別で、夢のような時間だった。たった90分で沢山のものを沢山のファンに与えてくれる。思い返しては幸せな気持ちになり、また明日から頑張ろうという気持ちにもさせてくれる。こんなに日々与えて貰ってばっかりで、彼らに応援は届いているだろうか?とたまに不安になるけれど、これもきっとアイドルという稀有な世界の特徴なのだ。もっと綺麗な景色を見せてあげられるように、見てもらうために、応援し続けていきたい。だってこんな状況の中、必死にステージに立ってアイドルとしての仕事を綺麗なほどに全うしてくれたのだから。完走はできなかったけれど、ステージに立ち続けたあの9日間の13公演はどうか楽しい思い出として彼らの中に残って欲しい。

本当にお疲れさまでした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

P.S. 8/12のうちわく銀髪赤髪、いつかどこかで見れますように。

 

 

 

今日、9月5日から少年たち

そして明日、9月6日からはDREAM BOYSの幕が開けます。

何事もなく最後まで無事に完走出来ますように。

 

 

 

 

※この文章は誰かに読んでもらうというより、今回のサマステの自分なりの感想、解釈なので文字色サイズ等ほとんど変化なしでお送りしております!Twitter共有もしない予定です。ここまで読んでくれたそこのあなた!ありがとうございました!